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2021/07/01

甲陽音楽祭Day2(6/20) さなりスペシャルライブ レポート

Photo by RUI HASHIMOTO


甲陽音楽祭2日目の午後を沸かすのは、ラップアーティスト・さなり。

今回の企画は、ライブカメラマン”橋本塁”さん主催Sound Shooterとのスペシャルコラボライブ!


サポートバンドが待つなか全身白の衣装で現れると、姿が浮かび上がって舞台もパッと華やかに!

しかも1曲目は爽快感大の「BRAND-NEW」で、笑顔とポップなメロディが観客もいるフロアのテンションを上昇させる。
しかし続くのはムードを変える「Hero」。
モノローグ的なラップやメロウな歌声はジャジーなピアノ&ベースと溶け合って胸を締めつけるも、
挟むMCでは“僕、学校にすごい憧れがあるんですよ!”と飾らない素顔。


空気を和ませ、今度はヘビーに2018年のデビュー作の2曲へ。

「キングダム」の重厚なビート、メタルのテイスト、シニカルなリリック、不敵なラップ、増すスピード感で圧倒すると、
「悪戯」では高速ラップを幻想的かつスリリングなトラックと交互させ高揚をもたらし、さなり自身も手を広げて天を仰ぐ。

だが、続くMCでは“神戸、楽しいですね!”と朗らかに、会場の観客に向け“高校生でしょ? 年下でしょ⁇
こんなことなかなかないですよ(笑)”と、まだ18歳だからこそのコメント。
そんな若さを弾けさせ、ここからはスパートの時間に!


まずは滑らかなラップで彩る「Find Myself」のキラッキラな世界で観客のスカートのすそを揺らすと、
次はセンチメンタルな「real」でさらにファンとの心の距離を詰める。
そしてもっと聴く者に近づくかのごとく、吐息まじりのボーカルもエモーショナルに「Future」を響かせれば、
ピアノもドラムもベースも胸の高鳴りのよう。


ポジティブナンバーたちでファンの背中を存分に押したあとは、“最高の日にしようぜ。
いいか? Let’s go!” とついに最終の「Nights」へ。軽やかなラップや“ジャンプ、ジャンプ!”のコールに突き動かされ観客もバウンド。


パーティ気分を満点にし、駆け抜けるようにライブはゴールテープを切った。舞台を去る彼の後ろ姿に上気したファンは思わず手を振ってお見送り。
満足度の高いパフォーマンスは、配信で楽しんだモニター前の人々にも思わず手を振らせたことだろう。

●セットリスト
BRAND-NEW
Hero
キングダム
悪戯
Find Myself
real
Future
Nights

Photo by RUI HASHIMOTO 取材・文=服田昌子

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