職業対談
業界で大活躍中の
卒業生×在校生
SPECIAL INTERVIEW

人気ロックバンド「ammo」のドラマーとして、
2024年 TOY'S FACTORYからメジャーデビュー!
ammo
2018年に結成された3ピースロックバンド。2022年から、岡本優星(ボーカル/ギター)、川原創馬(ベース/コーラス)、北出大洋(ドラム)という現在のメンバーで活動。2024年1月、CD「re:想-EP」とデジタル限定の「re:奏-EP」を同時リリースしてメジャーデビュー。2025年6月には東京で初のホールワンマン、大阪で初の野外ワンマンライブを成功させた。

ammo
卒業生
北出 大洋氏
2020年卒業。2021年、前ドラマーが脱退したammoのサポートメンバーとなり、2022年5月に正式加入。2ndフルアルバム『我々の諸々』以降、バンドに欠かせない一人として活動している。
甲陽で教わったことの大切さを
プロになってから何度も実感した
― 北出さんは中学生の頃にドラムを始めたそうですが、そこから甲陽に入学するまでのいきさつを聞かせてください。
- 北出
- 中学時代に初めてバンドを組んで、高校はみんな別々の学校に進学したんですけど、その後もずっと集まって地元のライブハウスに出たりしていました。そのうち音楽で食べていこうと思うようになって……というより、音楽以外の仕事で生きていく将来が想像できなかったので、いろんな専門学校のオープンキャンパスに参加して、真面目な人が多い印象だった甲陽を選びました。
― 甲陽ではどんな学生でしたか?
- 北出
- 実技系のレッスンは特に楽しかったです。高校時代も地元でレッスンに通っていましたが、ドラムの基礎的なことは全部甲陽で教えてもらいました。でも上達を実感したのはプロになった後のことで、ステージに立ったときに「俺、こんなフレーズ叩けてるんや」「こんな音を鳴らせるようになったんや」と感じます。それと同じで、座学で教わったことの大切さがわかったのもプロになってから。僕は人と話すのが苦手なタイプなんですけど、業界の先輩や後輩、いろんな関係者の方々とのコミュニケーションが必要な場面で、学校で習った音楽の歴史や、英語の知識などが意外と役に立つことが多いんです。皆さんはどんな学生生活を送っていますか?
- 小岩
- 中学生のときに合唱コンクールで先生に褒められたのがきっかけで、自分は歌が好きなんだと自覚しました。甲陽ではほぼゼロの状態から学び始めたので、どんな授業も楽しいです。発声や呼吸法などの基礎から教えてもらって、以前は苦しかった音域が出るようになったりすると、「身についているな」と感じます。
- 稲石
- 私は中学2年から高校2年までドラムのレッスンに通っていて、そこで講師をされていたのが甲陽の先生だったんです。ここに来てからもいろんな叩き方や練習方法を新しく知ることができて、すごく世界が広がりました。アンサンブルの授業を通して、他のパートのことをしっかり考えながら演奏できるようになったのも大きな変化です。
- 石原
- 僕は中学~高校を通して、「人を見る目があるね」と言ってもらうことが多く、それでちょっと自信がついて(笑)、マネージャーを目指そうと決意しました。マネージメントのことは自分で調べてもわからないことが多いので、授業をしっかり受けるのはもちろんですが、ことあるごとに先生に質問しまくっています。他のコースの学生と話す機会も大切にしています。
- 中村
- 小さい頃から音楽が好きで、ピアノを習ったり吹奏楽でフルートをやったりしていました。ただ人前に出るのが苦手で、それでも音楽に関わる仕事をしたいと思っていたときに、音響スタッフの仕事を知って、自分も目指そうと思ったんです。今は授業でミュージカルの制作に携わっていて、いろんなセクションやキャストさんとコミュニケーションを取りながら現場感覚を身につけられるのが一番楽しいです。
バンドの良さは「チームプレイ」
演奏している時間以外の積み重ねも大事
― 北出さんは悩みや壁に向き合ったとき、どうやって乗り越えていますか?
- 北出
- その答えは一択で、「ライブを観に行く」です。僕は学生のときからモチベーションの上下が激しくて、調子がいいときはいくら練習しても苦にならないのに、やる気がないときは何もしたくない。そんなときはライブを観に行くようにしていました。一流のアーティストのカッコいい演奏を見ると勉強になるし、自分もそこに向かって頑張ろうっていう気持ちが出てくる。そうやってモチベーションを維持しています。
― 学生の皆さんは、今どんな将来像を描いていますか?
- 小岩
- 僕はソロではなくバンドで活動していきたいと思っているんです。自分もいろんなバンドの音楽から力をもらっているので、そういう存在になれたらなって。
- 北出
- 僕が思うバンドの良さは「チームプレイ」だということ。ツアー期間とかだと家族よりも一緒にいるし、ステージに立っている以外の時間で積み重ねたことが表に滲み出てカッコ良くなっていくのがバンドだと思っています。そういうバンドを組めたらいいですよね。
- 稲石
- 私は、こういうドラマーになりたいという目標がまだ定まっていないのが悩みです。
- 北出
- ドラマーといっても、バンドのドラマーだったり、サポートだったり、セッションドラマーだったりといろんな活動の仕方があるよね。僕も最初はそこまで定まっていなかったけど、卒業間際になってもドラムの仕事があるわけではなかったので、ドラマーやサポートを募集しているバンドをSNSで探して、叩きに行ったりしました。そんなふうに、叩ける場所を自分から見つけに行くというのは良いかもしれないです。
- 石原
- 僕はバンドやミュージシャンが所属している事務所に入るか、ネットなどで活動している人の個人マネージャーになるか迷っています。
- 北出
- この業界は、最初からフリーでやっている人もいるけど、やっぱり会社を経験している人が多いなと僕は思います。こういう言い方は良くないかもしれないけど、一生その会社でやっていくと決める必要はないと思うし、進学するみたいなつもりで就職してみるのがいいんじゃないかな。とても良い修行になると思うから。
- 中村
- 私はバンドのライブでオペレーターをしたいと思っています。たくさんの楽器の音が一体になる瞬間がすごくカッコいいと思うし、自分もそれに関わって音楽を作り上げていきたいです。
- 北出
- 同じ機材のセッティングで音を出しても、会場によって聴こえ方が全然違って、上手いオペレーターさんはそこをしっかり調整してくれる。リハーサルで良い音が聴こえたら、その日は最高の気分で演奏できるんです。たくさん経験を重ねる必要があると思うけど、バンドのPAをやるならそんなオペレーターを目指してほしいですね。
― 北出さん自身は、どんなドラマーを目指していますか?
- 北出
- 「このバンドにはこの人しかおらんな」っていうドラマーですね。それには技術だけじゃなくて、ブランド力みたいなところも必要だと思うので、そこも大事にしながら、「バンドのドラマー」として活動していきたいです。


