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2022/05/23

音楽業界コラムvol.5【海外留学】

SNSを自由自在に操るZ世代にとって、海外は身近な活動領域。あとは自己表現のための“才能”の開花のみ。自己流ではもの足りない刺激も、海外の最高峰、バークリー音楽大学という“本物”に触れることで、格段に変わります。自分の“音”と向き合うために、海外留学という選択肢は欠かせない要素です。

かつて、日本の野球やサッカーのプロリーグは、国内だけの出来事。長い歴史の中に突然現れた、規格外選手が、夢のまた夢であった世界の舞台への扉を開きました。それから時は流れ、多くの選手が海外に活動の場を移し、今ではトッププレイヤーとして大活躍している姿を、私たちは目の当たりにしています。音楽の分野でも、そんな夢のストーリーが描かれ、世界を牽引するトップアーティストが登場するのは、もはや必然のことのようにすら感じます。
日本の音楽シーンを振り返ると、やはり、その多くは国内市場が中心でした。昔は、アーティストの海外進出ともなると、大きな予算を組んでプロモーションを行うものの、望んだ結果が得られない場合もが多く、日本と海外との間に立ちはだかる高い壁の存在を痛感。そんな長年続いた空気感を打ち破ったのは、ネットの世界を引っ張るZ世代(10代前半から25歳くらいまで)なのかもしれません。SNSが社会に浸透した現在は、誰もが個人で情報を発信できる時代。制限をかけない限り、その情報は世界へと拡散します。遊び感覚で使いこなしていたSNSを知り尽くしているZ世代にとって、自己実現のために“世界への壁”を越えることなど造作もないようです。世界をめざす彼ら、彼女らは、臆することなく、ランチを食べに隣の街まで足を伸ばすような感覚で、自分たちがめざす世界に、その一歩を踏み出しています。

自己表現を世界に発信するSNSを巧みに使いこなすZ世代。“原石”の輝きは世界へ。

良くも悪くも“自分の価値観”が大切なZ世代は、ネット世界を軸とした活動が中心。テレビを離れ、インターネットを通じて情報を収集するのが、この世代の特徴です。だからこそ、ネット情報の正否を判断する社会問題にも興味を示すバランス感覚を併せ持っています。そんなこの世代にとって、“音”の発信は、精力的です。Z世代は冷静に自己分析を行い、どのようにして自分らしさや特徴を発信するのが効果的かを考える傾向が高いとのこと。
アクティブユーザー10億人を誇る流行の最先端をひた走る“TikTok”、世界規模の動画ライブラリーの老舗“Youtube”、ファンとの距離が近く、その時しか味わえない希少性による一体感が魅力の“Instagramライブ”、そしてTikTokが先ごろ公開した音楽プラットフォーム“SoundOn”はキャリアへと踏み出すアーティストを支援するなど、自己表現を発信するための舞台は、これ以外にも数多く存在します。才能あふれる若きアーティストたちは、これらのSNSの中から、もっとも自分らしさを魅せることができるSNSを選び、パフォーマンスを披露。テクニック的な点では、やはりピンからキリがあります。しかし、荒削りなパフォーマンスであっても、もともと持っている才能やセンスという“原石”の輝きは、そのパフォーマンスの端々に現れ、それを観る世界中のプロデューサーに見出されないとも限りません。

世界の頂点に立つ「バークリー音楽大学」で学ぶ誇りが、今後の音楽人生を変えます。

戦略的な“セルフプロモーション”の舞台ともいえる世界とつながるSNS。あとは、才能頼りの技術を磨くことで、パフォーマンスは格段に跳ね上がります。そのために大切なことは、練習しかありません。自己流で身につけた技術には限界があり、その限界を越えるためには、その道のプロに師事することが最短距離。そのための究極の選択が、音楽留学です。
世界からの留学生を多く受け入れているアメリカ・ボストンの「バークリー音楽大学」は、誰もが認める音楽の最高峰。世界の音楽シーンを彩るトップアーティストを輩出し、ここを卒業したグラミー賞受賞者も数多く存在します。そして、頂点を維持し続けているのは、バークリーメソッドと呼ばれる確立された独自の方法論です。また、トップアーティストによる直接指導は、音楽理論だけでは伝えきれない感性を刺激し、内に秘めたポテンシャルを引き出してくれます。何より、世界最高峰で学ぶ空気感を体感することは、この先に続くごまかしのない正統な音楽の道を歩きはじめる誇りを刻み込むことにつながっています。
koyoは、1995年にアジア初のバークリー音楽大学提携校として、単位交換や編入制度など、バークリーメソッドを日本で学べる音楽学校に認定。そして現在、160名以上のバークリーへの留学実績を誇っています。約30年前にはすでに、日本と世界の間に立ちふさがる壁を取り除いていたと考えると、この取り組みに時代が追いついたと考えてもいいのかもしれません。
何れにせよ、最高峰とされる場所で学んだ技巧を纏った“音”を、戦略的に世界へと発信する舞台も整った今、未来の明るい光が差し込んでいます。

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