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[ Hakubiマネージャー]藤原 さやさん

koyoにいたから、Hakubiに出会えた。
Hakubiに出会えたから、次の夢も追いかけられる

大学進学から音楽業界へと大きく方向転換した藤原さやさんは、夢だったバンドのマネージャーとしてスタートラインに立ったばかり。
そして、未来に続くこれからの夢は、担当するバンドHakubiと共に叶えていく… 熱い気持ちが伝わってきました。

高3で初めて行ったライブハウスの
あの空間での衝撃が忘れられなくて

いつからマネージャーを目指そうと思いましたか?

中学の時から心理学を学びたくて高校を選び、大学進学も考えていました。 でも、高校3年の4月に初めてライブハウスに行って衝撃を受けて。大学生が好きなアーティストをブッキングしたイベントだったのですが、とにかくアーティストもお客さんもみんながキラキラしていて、漠然と「自分もこの空間に関わる仕事がしたい!」と思ったんです。そこからいろいろ調べて、大学ではなく専門学校へ進もうと。はじめはライブハウスのスタッフかマネージャーか迷っていたのですが、koyoに入学してから先生と話すうちに、1アーティストと成長を共にするマネージャーという職業が私が進みたい道だと気づいたんです。

周りのおとなを説得してkoyoに入学したそうですね。

高校はいわゆる進学校でしたし、家族も担任の先生も大学に進学するものと思っていたので。はじめは反対していた両親も今ではHakubiの音楽を聴いてライブにも足を運んでくれます。「就職できるの?」と心配していたので、ひとまず安心させることができ、ほっとしています。koyoに入ろうと決めたのは、ミュージシャンのコースに通う先輩がいたことや校舎がきれいでだったから(笑)。 商業音楽科プロダクションマネージャーコースの1期生ということで、大変そうだけど逆に何でもできそうだなとも思いました。

現場実習での経験が、
それからの私を強くしてくれた

koyoではどのような授業を受けましたか?

授業は音楽理論もあれば、セット図の作り方やツアーの組み方などの実践的な内容もありました。でも、いちばん良かったのは、多彩な実習で実際にアーティストやスタッフと関わり、現場の雰囲気を肌で感じられたことですね。実習は、 koyoが企画したイベントや外部の音楽イベントなどたくさんあり、いろいろな現場を経験することができました。

特に印象に残った授業は?

1年生のSUMMER SONIC 2019、仕込み2日本番3日の計5日間の現場実習です。野外フェスそのものが初めてでしたが、まず夏の野外なのでとにかく暑くて。それに朝早くから夜遅くまでだったので、体力的にもメンタル的にもギリギリの状態でした。最初にステージ袖に待機し転換時の楽器の移動などを担当したのですが、楽器のことがわからないし、アーティストやスタッフの方はピリピリしているしで、その現場の空気に圧倒されてしまいました。自分には到底できないとすごく落ち込みました。でも、私は自分に負けたくなかったので、途中で投げ出すようなことだけは絶対にしたくないと思っていました。

それでも頑張ることができたのは?

楽しいことばかりでなく厳しいことも当然ありましたが、私の中に学校を辞める という選択肢は1回も出てきませんでした。それはきっと、あの高3のライブハウスで感じた熱い思いがあったからだと思います。それに周囲を説得してここまで来たのに、という意地があったのかも。正直、サマソニの実習では楽しい思い出はありませんが、最初に現場での厳しさをしっかり味わって、体力だけでなく、 メンタルの強さも大事だとわかったことは大きかったと思います。

koyoは藤原さんにとってどんな学校でしたか?

大学に行っても音楽楽業界に関わる仕事に就くことはできると思いますが、 koyoなら学生のうちから実習で現場を知ることができ、業界に関わっている人との出会いもあります。私がHakubiに出会えたのもkoyoにいたからです。それに同じ目標を持った人ばかりなので、お互いに高め合うことができます。 大学の半分の2年間ですが、ギュッと凝縮した濃くて充実した学生生活を送ることができる学校だと思います。

「藤原がマネージャーで良かった」と
思ってもらえる存在に

インターンからHakubiのマネージャーだったそうですね。

1年生の時に知り合った他のバンドのマネージャーの方から、「Hakubiのマネージャーを探しているよ」と声をかけてもらいました。そこで2年生の9月からインターンの立場で務めることになり、koyoを卒業した今年2021年4月に正社員として採用いただくことができました。

マネージャーって実際にどのような仕事をするのでしょうか?

Hakubiのマネージメントはレーベルと所属事務所が行なっていますが、現場マネージャーは私一人です。スケジュール管理をはじめ、ライブやテレビ・ラジオ、スタジオ練習などメンバーが行くところには全て同行します。どの現場でもメンバーが動きやすいようにフォローするのが重要な仕事です。夜遅いことが多いので、生活リズムは乱れがち(笑)。なので、特に体力面での自己管理は大切だと思います。

Hakubiのメンバーと年齢が近いですね。

メンバーが3歳くらい上なので同年代と言えますね。厳しい注文やバンドの方向性みたいなことはチーフマネージャーが直接話します。私は余程のことがない限りその辺りの話をすることはありません。でも、チーム内では私がいちばん年下なので、メンバーが何でも言いやすい存在で、さらにメンバーと同じ視点を持つマネージャーでいたいとも。その結果、メンバーとチームの上の方との橋渡しになれたらと思います。

Hakubiの魅力とは? もちろんマネージャーとして。

メンバーもインタビューで話していますが、ヴォーカルの片桐の声は唯一無二。歌の上手さもありますが、声を発した時に場の空気を変え、一気に自分たちの世界に持っていける実力があると、担当マネージャーとして自信を持って言えます。今まではライブハウス中心の活動でしたが、これからはホールなどライブハウス以外の会場も視野に入れていきます。 でも、ステージが変わってもそれぞれの魅せ方ができるバンドです。特にこの仕事をするようになって感じることですが、どちらでも魅せるバンドって意外に少ないんですよね。

マネージャー歴1年の今思うことは?

できないことはまだまだありますが、今の自分は、あの高3のライブハウスと同じ世界の中にいて、刺激のある楽しい毎日を送っている。「ゼッタイにバンドのマネージャーがしたい!」という夢が叶い、スタートラインに立てたという満ち足りた気持ちでいっぱいです。この夢の続きは、Hakubiが目指している場所にステップアップしていけるように、そしていつかその場所にたどり着いた時に「藤原がマネージャーで良かった」と思ってもらえる存在になりたいです。メンバーがやりたいことができるのがいちばん大切ですし、やらせてあげられるようにするのがマネージャーだと思います。

大阪府立泉陽高校卒業後、2019年、商業音楽科プロダクションマネージャーコース入学。 SUMMER SONICをはじめ、さまざまなフェス・イベントでの実習も重ね、在学中の2020年9月よりアームエンタープライズ(株)でインターンとして、スリーピースロックバンドHakubiのマネージャーを務める。 卒業後の2021年4月に同社正社員に採用される。

2017年結成のDr.マツイユウキ、Vo./Gt.片桐、Ba.ヤスカワアルで構成される、京都発のスリーピースロックバンド。片桐が紡ぎ出すストレートな言葉と力強い歌声が支持される。2021年9月、ワーナーミュージック内のレーベルunBORDEからメジャーデビュー。今さまざまなメディアでネクストブレイクアーティストとして注目を集めている。

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