コンサートスタッフとは、コンサートやライブの準備とステージ運営を行う人のことを指します。

コンサートスタッフの活動スタイル

• アーティスト専属スタッフとして働く
• プロダクションに所属する
• イベント制作会社の正社員やアルバイトとして働く

コンサートやライブは様々な分野のスタッフによって作られます。PAエンジニア、照明エンジニア、映像エンジニア、ローディー、設営・受付・警備スタッフなど、これらを総称してコンサートスタッフと呼びます。

音楽を聴く手段がCDからスマホやパソコンへと移ってきた昨今、生身のミュージシャンが一回限りの音楽を聴かせるライブの価値はさらに高まっています。
それを支えるコンサートスタッフの仕事も、ますます重要なものと言えるでしょう。

コンサートスタッフの仕事内容は、担当業務ごとに分けられます。
観客へ音を届ける「PAエンジニア」、照明を操作する「照明エンジニア」、映像を操作する「映像エンジニア」、楽器や機材の運搬を行う「ローディー」、さらに「設営」「受付」「警備スタッフ」などがあります。

それぞれの役割を担う人たちが、制作会社やプロダクションなどから派遣され、自分の専門とする仕事をこなしながら、出演者と一体になって感動のステージを作り上げます。

正社員のスタッフであれば、コンサートの企画・準備のためにオフィスで仕事をすることもありますが、全体としては実際にコンサート会場の現場で動く時間が長いのが特徴です。

コンサートスタッフにはいろいろな仕事がありますが、いずれも共通するのは、「大勢のスタッフが力を合わせ、ひとつのイベントを成功させる」という目的があることです。

コンサートの規模によっては、何百人というスタッフが関わることもあります。

たくさんの観客が集まるコンサートやイベントに運営側の一人として関わり、その裏側を覗き見たり、観客が喜んでいる姿を見ることは、この仕事の大きなやりがい・醍醐味と言えるでしょう。

コンサートスタッフになるために、学歴や性別、年齢、資格などが問われることはほとんどありません。

担当業務によっては、重い機材を持ち運ぶ必要があることなどから、体力や腕力がある人が求められることがありますが、それよりも熱意や意欲が重視されます。

どのような学校を出ている人でもコンサートスタッフとして就職できる可能性がありますが、音楽や芸術、工学系の専門学校を卒業すると、即戦力としてイベント制作会社などへの就職が有利になることもあります。

コンサートスタッフに向いているのは、音楽や演劇、イベントなどエンターテインメント全般に関心がある人です。

また、それらをただ観客として楽しむだけではなく、自分がその場を演出・運営する立場となり、裏方としてイベントを盛り上げていくことを楽しめる人に向いています。

たくさんの仲間と協力して、大きなイベント事を成功させるためにコツコツと動けるようなタイプの人であれば、コンサートスタッフの適性があると言えます。

コンサートスタッフは、日本各地で行われているライブやコンサートの質を高め、円滑に運営するために必要不可欠な存在です。

これからの時代、ライブやコンサートの人気が衰えることはなく、それを支えるスタッフのニーズもますます高まると言われています。

しかし、この仕事は体力を要し、若者向けの職業となっている面があるため、将来どのようにキャリアを積み重ねていくかについては早くから考えておく必要があります。

コンサートスタッフの経験を足がかりに、音響プランナーやステージディレクターなどの職種へキャリアアップしていくという道もあり、選択肢は様々です。