アーティストとファンを繋ぐ存在として活躍するファンクラブ。そこで働くのがファンクラブスタッフです。

ファンクラブスタッフの活動スタイル

• アーティストの所属事務所に在籍し、ファンクラブの運営に携わる

一般的に、ファンクラブを運営しているのは、そのアーティストが所属している事務所やレコード会社です。ファンクラブスタッフは、その会社で働くことになります。

ファンクラブの運営状態は、そのままアーティストの人気を左右します。ファンに対するさまざまな心配りが求められる、大切な仕事です。

ファンクラブの様々なサービスやイベントを企画し、実行するのがファンクラブスタッフの仕事です。具体的には、会報の作成や、会員データの整理、ライブチケットの販売、グッズの企画など、多岐に渡ります。

基本的な事務作業やデザイン作業、接客、プレゼンテーションなど、幅広い業務をこなせる資質が重要なポイントになります。

SNSによる情報発信や動画配信などに精通していると、より重宝されるでしょう。

いろいろなアイデアを発想できる柔軟性を持ち、それを活かしたいと考えている人に向いている仕事です。

ファンクラブスタッフの醍醐味は、ファンとアーティストの想いを繋いで「一体感」や「感動」を作り出すことができる点です。

音楽業界の中でも、特に自分のアイデアを活かす機会が多い仕事として、ファンクラブスタッフを選ぶ人も少なくありません。

毎日同じ仕事を繰り返すのではなく、常に新しい経験を積み重ねていき、さまざまなことにチャレンジできるのも、この仕事の特徴のひとつです。

ファンクラブスタッフになるためには、音楽ビジネスに関する学科のある専門学校で学び、現場での経験を積んでからプロダクションに就職することが一般的のようです。

実際に仕事を始めると、ファンに喜んでもらえるオリジナルグッズを作ったり、ファンが心待ちにしている会報を発行したり、ライブ会場の運営に携わったりします。

それらはすべて、アーティストの魅力を最大限に発信するための業務です。
ファンの目線や想いを何よりも大切にしたいという気持ちが、ファンクラブスタッフの重要な要素となります。

常日頃から、物事に対して客観的な目線を持ち、何か問題点があればどのように解決・改善できるのかを考える思考を養うことも重要です。

ファンクラブスタッフは、ひとりでも多くのファンに感動を与えるために、徹底したリサーチを行い、日頃からファンの声に耳を傾けることを怠りません。

たとえば、ファンクラブイベントを行う場合、アーティスト本人はもちろんのこと、多くの人や物、お金が動くことになります。観客の動員数が多ければ多いほど、その責任は重大です。

そのため、ファンクラブスタッフには、社会人としての基本的なビジネススキルや、幅広い人脈を築けるコミュニケーション能力のほか、一般企業と同様にプレゼンテーションやマネージメント能力が要求されます。

たくさんの人と協力し合いながら物事を進められる人や、たとえ地味なことでも目標達成のために根気強く努力できる人は、ファンクラブスタッフに向いています。

ファンクラブスタッフは、年齢に関係なく、自分がやりたいことを提案したり意見しやすい業種なので、いろいろなことに挑戦することができます。

プロダクションやレーベルの枠を越えて、ジャンルを問わずいろんなアーティストと一緒に仕事ができる点も、良い経験になります。

音楽が大好きな人にとって、アーティストやファンと近い距離で仕事ができるというのは、それだけでとてもやりがいを感じることができます。

ライブ会場やファンクラブイベントなどで、アーティストの活躍する姿やファンの喜ぶところを見ると、より一層やりがいを感じます。

事務所やプロダクション、アーティスト、ファン、社内の他のディレクターやプロデューサー、デザイナー、エンジニアなど、いろんな人と関わることができるので、人とのコミュニケーションが好きな人にはうってつけの仕事です。